箱根駅伝のルール10個を簡単にわかりやすく紹介!由来や歴史など専門用語も徹底調査した!

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箱根駅伝 ルール 専門用語

お正月の風物詩といえば「箱根駅伝」。

毎年テレビの前で応援する人も多いですよね!

でも「実際どんなルールなの?」「シード校ってなに?」と疑問に思う人も多いはず。

この記事では、初心者でもすぐわかる箱根駅伝のルール由来と歴史、専門用語を、わかりやすく紹介していきます!

この記事でわかることはこちらです。

・箱根駅伝のルール
・箱根駅伝の由来と歴史
・箱根駅伝の専門用語

さっそく詳しく見ていきましょう!

目次

箱根駅伝のルール10個を簡単にわかりやすく紹介!

【箱根駅伝のルール10個を紹介】
①距離
②失格
③何人で走る
④給水
⑤当日変更
⑥繰り上げ
⑦外国人留学生
⑧センターライン
⑨順位の決め方
⑨途中棄権
⑩シード権

らんらん

知っているとより箱根駅伝を楽しめる10個のルールを紹介していくよ!

①距離

全10区間、総距離は約217.1km

1区あたりの距離は20km前後で、大学ごとの10人のランナーがそれぞれ1区間ずつ走ります。


②失格

たすきを落としたり、ルール違反(センターラインの越えや不正走行など)をすると失格になります。

事故やけがで中止した場合も失格扱いです。


③何人で走る

1チームは10人の走者+補欠6人で構成。

計16人の登録メンバーから出場選手を選びます。

④給水

・選手は各5kmごとに1回まで給水可能
・各区間につき 2箇所 の給水ポイントが設けられている。
1区と6区には給水ポイントがない。


給水ポイントではチームスタッフや関係者が飲料を渡します。

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区間給水地点①主な目印(1か所目)給水地点②主な目印(2か所目)備考
2区10km付近浜松町交差点15km付近市児童公園入口交差点
3区10km付近湘南建設株式会社前15km付近サザンビーチ交差点
4区10km付近町屋バス停前15km付近連歌橋交差点
5区7.1km付近大平台駅前15.8km付近箱根ドールハウス美術館前※10km地点ではなく7.1km地点が1か所目
7区10km付近前川バス停前15km付近槇ノ木交差点
8区10km付近常盤町交差点15km付近南仲通交差点
9区10km付近東伸橋交差点14.4km付近横浜駅東口WC前※この区のみ15km地点ではなく14.4km地点
10区10km付近南大井歩道橋15km付近泉岳寺交差点
参照:第 100 回東京箱根間往復大学駅伝競走 給水要領
らんらん

給水ポイントは安全確保のため、道路の幅や交通状況を考慮して設置されてるよ。

⑤当日変更

出走前に、登録された補欠メンバーと当日変更が可能。

往路・復路それぞれ2名まで入れ替えできます。

⑥繰り上げ

前の走者が制限時間内に中継所へ到着できない場合、次の走者は「繰り上げスタート」としてチームたすきではなく、大会本部から用意された黄色と白のストライプのたすきをつけて出発します。

らんらん

往路の最終5区と復路の最終10区は、ゴール時に自分の大学のタスキをかけられるよ!

⑦外国人留学生

外国人留学生も出場できますが、各校1人までというルールがあります。
・区間に制限はなくどこの区間を走っても良い。
・外国人留学生選手はエース区間と呼ばれる2区に起用されることが多い。

らんらん

箱根駅伝第82回大会の2006年から留学生のエントリー登録は2人以内で、出場できるのは1人までというルールができたんだよ!

箱根駅伝は82回大会から、留学生のエントリー登録は2人以内で、実際に出場できるのは1人までというルールができた。

引用元:読売新聞オンライン

⑧センターライン

「センターライン(車道の中央線)を越えて走ると必ず即失格」というわけではない。
・原則としては、車道の左側を走る。
・ただし罰則は定められていない。

一度の軽いはみ出しで終わることもあるけど、審判の指示に従わない場合や目立つ横断や妨害があれば審判判定で失格になる可能性があるようです。

⑨順位の決め方

総合優勝の順位は10区間の合計タイムで決まります。

また箱根駅伝では3つの優勝があります。

・1区から5区まで一番速かったチーム:往路優勝
・6区から10区まで一番速かったチーム:復路優勝
・1区から10区まで一番速かったチーム:総合優勝

らんらん

1区から10区の合計タイムが重要なんだね!

⑨途中棄権

選手が途中で走れなくなった場合、そのチームは棄権扱い
・選手がケガや体調不良で走れなくなったときは、審判や監督が「もう無理」と判断した時点で棄権になる。

らんらん

たとえ本人が走る気満々でも、危険と判断されたら止められてしまいます。
でも監督も判断するの辛いよね。

残りの区間はオープン参加(記録外)として走ることができます。

⑩シード権

前回大会の総合10位以内の大学には、次回大会への出場権(シード権)が与えられます。


11位以下の大学は「箱根駅伝予選会」からの出場になります。

らんらん

シード権が獲得できれば、予選会にでなくても翌年の箱根駅伝に出場できるよ!

箱根駅伝の由来や歴史

箱根駅伝の由来:日本のマラソンの父・金栗四三(かなぐり しそう)さん。
箱根駅伝の歴史:第1回大会は1920年(大正9年)。

それぞれ紹介していきますね!

箱根駅伝の由来

箱根駅伝 ルール 専門用語
箱根駅伝栄光の碑

箱根駅伝の始まりは、なんと大正時代(1920年)までさかのぼります!
・最初に箱根駅伝が開催されたのは1920年2月14日、15日

当時の日本では、まだ「マラソン」という競技があまり知られていませんでした。

箱根駅伝 ルール 専門用語
出典元:news-postseven
金栗四三さん

そこで立ち上がったのが、日本のマラソンの父・金栗四三(かなぐり しそう)さん。


金栗四三さんは、1912年のストックホルムオリンピックに日本代表として出場した選手です。


ただ、当時の日本はマラソンに関してまったくの初心者。

「もっと世界で戦える長距離ランナーを育てなければ!」と強く感じた金栗さんは、
「長距離を仲間でリレーする形式」で育成の場を作ろうと考えたんです。

そして誕生したのが 「東京〜箱根間往復大学駅伝競走」

箱根駅伝 ルール 専門用語
箱根


東京から箱根までの山道を往復することで、平地・山道・下り坂など、さまざまな環境を走り抜く「総合的な持久力」を鍛える目的がありました。

金栗四三さんはこの大会を通して、

金栗四三

「この国の若者たちに走る力と夢を!」

という思いを込めていたんです。

その理念が受け継がれ、今では大学日本一を決める伝統の大会へと発展。


らんらん

お正月に日本中が見守る「箱根駅伝」は、金栗さんの“情熱と教育の想い”から生まれた歴史的イベントなんです

箱根駅伝の歴史

第1回大会は1920年(大正9年)。

当時は東京高等師範学校など4校が参加し、今のような大規模大会ではありませんでした。

100年以上続く伝統の大会で、今では「日本一の学生駅伝」として多くのファンに愛されています。

箱根駅伝の正式名称

箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言います。


通称「箱根駅伝」と呼ばれ、毎年1月2日と3日に開催されます。

東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往復を大学生ランナーたちがたすきをつないで走る大会です!

箱根駅伝の専門用語

【箱根駅伝の専門用語】
①花の二区
②山の神
③ごぼう抜き
④大学三大駅伝
⑤シード校
⑥予選会校
⑦往路
⑧復路
⑨中継所
⑩区間賞
⑪区間新記録
⑫六郷橋(1区)
⑬関東学生連合チーム

これだけでも知っておくと箱根駅伝の観戦がもっと楽しくなると思います!

それでは1つずつ説明していきますね。

①花の2区

2区は最長(2キロ長い)で、各校のエースランナーが登場する「花の2区」。
・スピードも注目度もナンバーワンの区間です。

2区はチームのエースが揃うことから沿道の歓声が多くあり、華やかになるという意味でも花の2区と呼ばれているようです

らんらん

エース区間とも呼ばれてるよ!

②山の神

5区(箱根登り)で圧倒的な走りを見せた選手に贈られる称号。

「山の神」と呼ばれた代表的な選手はこちらです

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名前所属大学活躍した年・エピソード
初代今井正人(いまい まさと)順天堂大学2005〜2007年の3年連続で5区区間賞を獲得。初代「山の神」と呼ばれるようになる。
2代目柏原竜二(かしわばら りゅうじ)東洋大学2009〜2012年に4年連続で区間賞。東洋大を初優勝に導き、「新・山の神」として話題に。
3代目神野大地(かみの だいち)青山学院大学2015年に驚異的な走りで逆転勝利を演出。「三代目 山の神」と称される。
らんらん

「山の神」と呼ばれた選手は今も語り継がれる伝説!

らんらん

この3人が「山の神三兄弟」とも呼ばれることがあるんだよ。
特に柏原選手と神野選手は、テレビやCM出演でも知られるほど人気者になったんだ!

4代目の山の神や歴代の山の神の詳しい情報はこちらから読めます

③ごぼう抜き

他校を一気に抜いて順位を上げること。

らんらん

中継所での「〇人抜き!」という実況が盛り上がるよ!

④大学三大駅伝

「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」「箱根駅伝」の3大会。
この3つを合わせて大学三大駅伝と呼びます。

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駅伝名開催時期
出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝競走)10月上旬(体育の日のある月曜日)
全日本大学駅伝11月上旬(文化の日の前後の日曜)
箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)1月2日・3日(毎年固定)


⑤シード校

前回の箱根大会で10位以内に入り、次回大会への出場が保証された大学のこと。


⑥予選会校

シード校以外で、予選会(ハーフマラソン)を勝ち抜いた大学が本戦に出場します。


⑦往路

東京(大手町)→箱根(芦ノ湖)へ向かう1月2日のレース。

⑧復路

箱根(芦ノ湖)→東京(大手町)へ戻る1月3日のレース。


⑨中継所

出典元:Googleマップ
箱根駅伝 小田原中継所 (往路)

各区間のたすきリレー地点。

往路のコースと中継所の紹介です

出典元:公式箱根駅伝

往路のコースと中継所はこちらです

出典元:公式箱根駅伝
らんらん

選手交代の瞬間は感動ポイントだよね!


⑩区間賞

各区間で最も速いタイムを出した選手に与えられる賞。

個人の名誉!


⑪区間新記録

過去の区間タイムを更新した記録。

らんらん

歴史を塗り替える快挙!!


⑫六郷橋(1区)

1区の見どころの一つ。
多摩川を渡る名ポイントで、各校がポジション争いを繰り広げます。
・1区の終盤、東京都大田区と神奈川県川崎市の境にある多摩川の橋

六郷橋は見た目は平坦だけど、傾斜はきつようです。

18キロ手前で終盤の最重要地点、六郷橋の上りに入る。歩道がなく側道に回ったが、勾配はかなりきつい。橋上の歩道に出ると視界が開け、日差しを受けて汗が噴き出した。

引用元:読売新聞オンライン
らんらん

が是が強い時は、風との戦いになる難所でもあるね!


⑬関東学生連合チーム

予選会で惜しくも敗退した大学の中から、個人タイム上位者で構成されるチーム。
オープン参加として出場し、記録には残りませんが走る機会が与えられます。
・略して「関東学連」とも呼ばれる。

【第102回から適用される新ルール】
関東学生連合チーム
①予選会で総合11位〜20位の大学から、それぞれ 1名ずつで計10名を「チーム枠」として選出
②総合21位以下の大学からは、各校1名ずつ“個人の成績”で上位の選手6名を「個人枠」として選出
③これらを合わせて16名関東学生連合チームが編成されます。
④また「個人枠」の選出では、所属大学の総合順位が “完走10名未満で順位なし” だったとしても、 個人順位が条件を満たせば選ばれます。

「完走10名未満」 というのは、
予選会にエントリーした大学の選手のうち、10人が最後まで走り切れなかったという意味です。

簡単に「個人枠」を説明しますね。

10人完走できなかった大学は「チームとしての順位がつかない(=記録なし)」扱いになる。

ですが、たとえチームの順位がつかなくても個人で上位に入った選手「関東学生連合チーム」のメンバーに選ばれるチャンスがある!

ということです。

第 102 回大会から適用される新ルールでは、予選会総合 11 位から 20 位の大学に1枠ずつ権利が付与される「チーム枠 10 名」と、予選会総合 21 位以下の大学所属選手のうち各大学1名で個人順位上位者から選出される「その他個人枠 6 名」の、合計16 名で関東学生連合チームが編成されます(併せて出走の上限回数を 2 回に変更)。

引用元:一般社団法人関東学生陸上競技連盟
らんらん

2023年、2024年の箱根駅伝では関東学生連合チームは編成されなかったよ。
2025年は2年ぶりの関東学生連合チームが復活したんだよ!

箱根駅伝のルール10個と由来や歴史など専門用語のまとめ

今回は「箱根駅伝のルール10個を簡単にわかりやすく紹介!由来や歴史など専門用語も徹底調査した!」を紹介しました。

【箱根駅伝のルール10個を紹介】
①距離
②失格
③何人で走る
④給水
⑤当日変更
⑥繰り上げ
⑦外国人留学生
⑧センターライン
⑨順位の決め方
⑨途中棄権
⑩シード権

箱根駅伝の由来:日本のマラソンの父・金栗四三(かなぐり しそう)さん。
箱根駅伝の歴史:第1回大会は1920年(大正9年)。

【箱根駅伝の専門用語】
①花の二区
②山の神
③ごぼう抜き
④大学三大駅伝
⑤シード校
⑥予選会校
⑦往路
⑧復路
⑨中継所
⑩区間賞
⑪区間新記録
⑫六郷橋(1区)
⑬関東学生連合チーム

箱根駅伝の専門用語を知ることで、テレビ観戦がもっと面白くなること間違いなしです!

少しでも箱根駅伝を知るきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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